『学び合い』の考え方による授業って,いったいどうやったらいいの?


 それでは,授業ではどのようになるのでしょうか?


 授業だけではなく,いろいろなところで行う教育活動も同じ要領で行うことができます。
 『学び合い』には,こうしなければならないとかこうやらないと『学び合い』ではない,という型はありません。一人も見捨てない教育による一人も見捨てない集団づくりを目指して,3つの考え方に納得して,その考え方さえぶれずにしっかり保持し続けていれば,どのような型になろうともそれは『学び合い』に間違いありません。
 しかし,3つの考え方を具現化させるための,テクニックは最低限必要です。

 たとえば,『学び合い』の授業では,授業の目標を示して,子どもたちに任せて,みんなが目標を達成したかどうか評価するという順番で行います。決して,この順番が入れ替わることはありません。

 こう言うと,なにか,『学び合い』に限らず,授業づくりの基本中の基本のように思われるかもしれません。
でもこれが,『学び合い』の達人になるための,最初のいちばん大切な,そして基本的なテクニックなのです。

(1)子どもたちに対して目標を示す。
※必ず,授業の最初(活動前)に出す。
(2)「はい,どうぞ」と子どもたちに活動を任せる。
※必ず,子どもたちに任せる。任せたら,じゃましない。
(3)みんなが目標達成したかどうかを評価してみんなで結果を確認する。
※必ず,評価結果をみんなで確認してリフレクションする。

 いかがですか?
 『学び合い』の考え方による授業は,目標を示して,子どもたちに任せて,評価するだけなんですから,簡単でしょう?
 簡単なんですが,それでも,(1)で目標を出さずに活動に入ってしまわないとも限りません。授業が半分くらい過ぎてからようやく出す,などということがあってはなりません。

 (2)で子どもたちに活動を任せたとは言っても心配で,教師がついついしゃべりすぎるということは良くあることです。

 子どもたちに活動を任せていたらあっという間に時間が過ぎて,(3)の評価ができなくなったということもしょっちゅうではないですか?評価したとしても,みんなで確認するのを忘れたとかみんなで確認してリフレクションする時間がなくなったということはあるかもしれません。
 (1)(2)(3)の順番を間違えず,やらずに飛ばしてしまうことなく,3つをやり遂げるのが誰もが必ず成功できる『学び合い』の達人になるための第一歩です。